【インタビュー企画】「世界マーマレード大会 in 八幡浜」を愛してやまない女性に聞く

インタビュー企画

イギリス生まれ、そして今や八幡浜の春の風物詩として定着しつつある「世界マーマレード大会」。
今回はこのイベントの発足当初から欠かさず参加・観覧しているという、地元在住の佐伯恵子(仮)さん(68歳)に、大会への想いを伺いました。

Q:このマーマレード大会を初めて知ったとき、どんな印象でしたか?

佐伯さん:正直、「マーマレードの大会?」って最初は思いました(笑)。でも、八幡浜って昔から柑橘の町でしょ?だからこそ地元のものが、こんなに国際的なイベントになるなんて、うれしくて。

イギリス発祥っていうのもおしゃれだし、なにより“家庭の味”が主役になるっていうのが新鮮でしたね。

Q:大会にはどんな形で関わってこられたんですか?

佐伯さん:最初は見に行くだけでしたけど、数年前からは家庭部門に自分で作ったマーマレードを出してみたり、地元の友達と“試食隊”として楽しんだり(笑)。
最近は、孫と一緒にラベルを作ったりするのが恒例になって、いい世代間交流にもなってます。

Q:大会のどんなところに魅力を感じていますか?

佐伯さん:やっぱり“人柄がにじむマーマレード”に出会えるところですかね。
たとえば、「この人は苦味をしっかり残すタイプなんだな」とか、「この色味はたぶん低温でじっくり煮たんやろな」とか、想像がふくらむのが楽しい。
味って、作る人の生き方まで映し出す気がするんです。

Q:お気に入りのマーマレードはありましたか?

佐伯さん:去年、地元の高校生が作った「甘夏と紅茶のマーマレード」には感動しました。さわやかで、それでいてほっとする味。若い人がこういう形で地域の味に向き合ってくれるのが、ほんとにうれしいんです。

Q:この大会が八幡浜にもたらしたものって、何だと思いますか?

佐伯さん:いっぱいありますけど…一番は「自分たちの暮らしや食文化に、ちゃんと価値があるんだ」って気づかせてくれたことですね。
柑橘って、当たり前すぎてありがたみを忘れそうになるけど、世界から評価されるって分かると、自信になります。

Q:最後に、これから大会に参加してみたい人へメッセージをお願いします。

佐伯さん:ぜったいに難しく考えずに、自分なりの“おいしい”を瓶に詰めて出してみてください。プロじゃなくても、心が伝わるマーマレードってあるんです。
それに、会場の雰囲気がまたいいんですよ。笑顔と、柑橘の香りでいっぱいですから。ぜひ遊びに来てくださいね。

世界のマーマレードを味わい、地元の味を誇りに思えるイベント、それが「世界マーマレード大会 in 八幡浜」。
佐伯さんのあたたかなまなざしの先にあるのは、マーマレードを通じて生まれる、人と人とのつながりでした。

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