今回は周りにうつ病の人がいたら、きっとその人はこんなこと思ってたり、感じたりしているということを紹介しようと思う。
おれは躁状態とうつ状態が交互に繰り返される双極性障害の病気だ。そもそも躁状態とうつ状態ってどんな感じなのか、いわゆる専門家が説明する内容でなく、当事者のおれの感覚を交えて説明しようと思う。
躁状態
躁状態は簡単に伝えると、「テンションが高め、モチベーション高めの状態」だ。この状態になるといつも自分にかかっていた重力が減り軽くなった気がする。それは「発病前の自分」の感覚を思い出すことができる。元気が出てくるから自然と会話もたくさんできるようになる。ことさら、大きいのは笑顔が増えるということ。おれはうつ状態のときは辛くて笑顔なんて出やしなかった。ましてや作り笑顔なんてする余裕はない。でも躁状態のときは、心から楽しく思えるし、「あ~、こんないい日もたまにはくるんだな~」って思えた。そしておれは、朝昼がだめでも夜はわりと活動的だった。そして躁状態のときは、脳と胸にくる苦しみや、辛さが軽減した。特にいいのは、晴れの日。そして、湿度が少なめの日だ。晴れで、湿度が少なめだと元気になれる日が少しだけ増える。そうはいっても、2週間に1日あるかないかというような感覚だ。

うつ状態
うつ状態は簡単に伝えると、「体調が悪く、何をするにも気分が乗らない。体が重たい。横になっていたい。」という状態だ。事実、おれはとんでもないほど睡眠していた。もう、起きて活動することが、大変なのだ。なぜか、うつ病の人は健常者に比べて、疲れやすい。神経の病気だからなんだろう。神経を使うとすぐに神経が疲れるんだと思う。そして、起きていると体の辛さと、きつさに向き合わなくてはいけないから寝てやり過ごしたいと思うんだ。中には、体がきつすぎて布団から出れない人もいる。おれもあまりにもうつが重いときは、布団から出れなかった。あくまでも、「億劫」ではないのだ。体の「苦痛、苦み、痛みが重い」ために家庭内の炊事洗濯もそうだし、ちょっとした外出すらままならないのだ。そして、天気が悪い日は最悪だ。おれは、湿度にすごく敏感になった。雨が降りそうだとか、台風が近づいてくるとか、梅雨の時期とか、加減の良くない湿度でおれは苦しんでいた。そして、もう一つ、寒暖差だ。3月、5月、11月は寒暖差が激しいのだが、おれはこの寒暖差によくやられた。体が季節の変化についていかないのだ。そしてうつ状態となる。

言われたくない言葉トップ3
ここはぜひ健常者の人は知っておいてほしいポイントなんで紹介する。
第3位「頑張って」
これを言われると、イラっとする。こちらは生きて呼吸するだけで頑張ってますから。と思う。
とんでもなくハンデを背負った状態で仕事もして生活するってホントきつい。
頑張っての代わりに、「マイペースで、無理しなくていいよ」とか言ってほしい。
第2位「いつになったら治るの」
知らん。世間では「うつは心の風邪」とか言われていることもあるから、風邪と誤解されがち。風邪のレベルじゃないんだわこれ。あと、心の病気じゃなく、神経の病気だから。別に、おれ凹んでねーしとも思う。あと、いつ治るといわれても、風邪とか骨折とかじゃないから、回復のめどなんて立たないし、医者にもいつには治るといわれたことはない。
第1位「ほんとはもう、治ってんじゃないの?」※もしくは詐病かと疑われること
うつ事態を信じてない人や、いたって健康体の人が口を滑らしていうような言葉。おめぇにおれの何がわかる!と突っ込みたくなる。
こうやって支えてほしい
最初のうちはみんな親切で、優しいのだが、こちらが不調を訴えることが継続していくと不快に思えるようだ。それは公私ともにそうだ。だから、ぜひ、双極性障害のことを知ってほしい。本を読んで知見を深めてほしい。おれたちの気持ちは当事者にならない限りわからないからその代わり、知ってくれる努力をしてくれるだけでうれしい。おれのカミさんは双極性障害の本を借りたり、ネットで調べてくれたりしてくれる。そういう理解しようという姿勢が本当にうれしいしありがたいと思う。
まとめ
双極性障害は個人差があるのですべてが同じように当てはまらないと思ってください。
調子のいいとき
・テンション高め、モチベーション高め
・いつもより会話が多い、笑顔が多い
・夜に活動的
※それでも調子のいい日は2週間に1日程度で少ない
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