初めてギャンブルをしたのはいつだろうか。
ギャンブルとは無縁に生きていくつもりだった。そもそもギャンブルは嫌いだった。勝ったとしてもその一時のあぶく銭でしかないギャンブルだが、多くの大人を引き寄せる理由がある。

ビギナーズラック
多くの人が経験したであろうビギナーズラック。実力より運の要素に偏りのあるギャンブルにおいて、往々にして起こりうるのがこれだ。
カジノ、スロット、パチンコでは運の要素が大きいのでビギナーズラックが起きる。みんな多かれ少なかれあるんだと思う。あぶく銭とはいえ自分がゲームに勝ったこととそして、賞金を手にしたことがこの上なくうれしい。当然金額は大きいほうが嬉しいが、少額でも十分にうれしい。だが、はっきり言わせてもらうと、ギャンブルで一度も勝ったことがない人が一番幸せなんだ。だって、ギャンブルにのめりこむことなんてないからね。
積み上げれられるドル箱
時は2005年、そういまから20年前おれは学生だった。学生の頃、お金を貯めたくて選んだバイトがパチンコ、スロット店だった。なんせ、時給がいい。神奈川県は横浜駅近くのモアーズ地下にPIAというパチンコ店でオープニングスタッフとしてアルバイトを始めた。自分自身は、パチンコ、スロットは打たないし、お客さんのおっちゃん、おばちゃんたちは楽そうに遊技台で遊んでいて、「毎日きて、負けてばっかりで懲りねーな。」と思っていた。PIAはオープニング当時は凄い量の出玉を出していた。パチンコフロア、スロットフロアどっちが大変かというと圧倒的にパチンコフロアが大変だった。パチンコで大当たりを引くとその台の下にある玉がぎっしり詰まった箱を、空箱と交換する作業がおれの仕事だった。基本は、台の後ろに4列にして置き、それを4段まで積み上げた。なので合計16箱積み上げることができる。それ以上大当たりが出た場合は、状況によるが4列を5列、6列にしたりする。それでも席の後ろに置けないと判断したら、別積みといって、多くの人が目につくエントランス付近だったり、該当の台の入り口付近に置いたりする。お客さんは、みんな、自分もこんな感じで出玉を別積みしたいと思ってニンマリした顔をしながら打つんだが多くの人は負けていくんだ。そのころからおれは台の知識が仕事柄わかるようになってきた。だが、自分でスロット遊技はしていなかった。

万枚達成したことありますか
万枚とは、スロットにおいて1万枚以上のメダルを勝ち得るこという。おれは、過去に1回しかだしたことがない。その機種は何かというと、ヴヴヴでお馴染みのヴァルヴレイヴだ。(ちょうど1万枚出した瞬間に終わったので、写真に収められなかった事が心苦しい思い出だ。)
話は最初のビギナーズラックに戻るが、当時、PIAのオープン2日目で友人が万枚を勝ち得ていたことがわかった。何を隠そうその友人は、P-Hyan(ポケモンGOのブログを書いている人)だ。P-Hyanが来店したことは知っていたが後日、結果報告を聞くために電話したらギター屋にいてギターを選んでいた。どうやら、打っていた台が万枚をたたき出したらしい。とっても高額なギター後日見せてくれた。P-Hyanが凄いのはそれ以降20年、自身の金でギャンブルをしていないということ。大きなビギナーズラックを掴んでも、それっきり勝ち逃げしたことは尊敬に値する。

自分の力量以上のレートで賭けると、その力量よりギャンブル性が勝る
すごく大切なことを書く。どんな得意な遊戯、それは麻雀、ポーカーなど技量の必要とするゲームも含まれるが、賭けるレートが上がるとギャンブル性が大きく跳ね上がる。これまで自分が培ってきた技量をレートが技量を麻痺させるのだ。培ってきた経験より目先の勝ちが欲しくなるのだ。レートが上がり負けていると焦燥感が煽られる。公平性の高い、株式や、通貨相場(いずれも上がるか、下がるしかない)でも、同じことが言えるのはその原理だと思っている。だから、よくXで、「2か月で1千万円を株で溶かしました」っていう人は、自分の技量や裁量を超えたギャンブル的なことをしているので負けると相場がきまっているんだな。

バグる金銭感覚
ギャンブルをすることで、確実に金銭感覚がおかしくなる。
これまで、コンビニで160円する500㎖ドリンクを、スーパーなら110円で買えるということで50円の差額に価値を感じることができた。しかし、ギャンブルをしてあぶく銭を掴むことで、元々あった感覚がズレだす。コンビニで160円する500㎖ドリンクの購入にためらいはない。タバコも1箱ずつ勝っていたものを、カートン(10個入り)を買ったりする。ドリンク、タバコだけに限らず、これらのバグはあらゆる消費活動で発生する。そのため、お金がギャンブルしない人に比べかかってくる費用が高いのだ。

まとめ
・ギャンブルはメリットより圧倒的デメリットの方が大きい
ではメリットは何か。メリットは
⒈勝負勘が養われる可能性がある
⒉勝負に勝ったらお金が手に入る
この2点だ。⒈の勝負勘が養われる可能性と言っているのは、多くの人は勝負勘すら養われないことがほとんどだ。つまり、5年、10年、20年とギャンブルで破産もしくは退場しない本当にごく一握りの人だけが勝負勘が養われ、そしてお金を稼げる。だが、その背景には本当に多くのギャンブルに負けてしまった人たちが隠れている。
それでもなんでやってしまうのか。それは、ココをクリックするとよくわかるよ~
コメント